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1/26 院内勉強会「肘関節内側側副靱帯損傷後の拘縮に対するリハビリテーション」について

[2024.01.26]

こんにちは。理学療法士の高橋(大基)です。今回は「肘関節内側側副靱帯損傷後の拘縮に対するリハビリテーション」について勉強会を行いました。

肘関節は、上腕骨と前腕の橈尺骨で構成される蝶番関節です。一軸性で運動自由度が低いため、転倒やスポーツ中の接触等での怪我が多い関節です。内側側副靱帯靭帯損傷は、転倒や接触による捻挫や脱臼の場合と、野球肘のような繰り返されるストレスで損傷する場合があります。

靭帯損傷が重度で不安定性がある場合、治療のため肘関節屈曲位での固定を要し、その結果として肘関節は屈曲拘縮を起こします。このため、肘関節内側側副靱帯のリハビリテーションでは、固定後の可動域改善が重要です。

肘関節の拘縮では、主に関節前面に付着する屈曲筋である上腕筋の伸張性低下が伸展制限につながります。また、上腕筋は”関節筋”(最深部が関節包に停止する筋肉)であり、収縮性の低下が関節包の近位への引き込み不良につながります。この結果、屈曲時の肘前面インピンジメントにより、肘前面の疼痛を起こす場合があります。

今回は、拘縮の場合の上腕筋の動きを把握するために、エコーを使って評価する方法を試しました。上腕筋が、上腕骨滑車に押し当てられながら上下に伸びる様子を確認する事ができました。一人一人、筋量の違いによって見え方が違うため、見え方が異なり、貴重な時間になりました。

肘関節の拘縮では、肘関節伸展筋である上腕三頭筋の機能低下も生じます。肘関節の伸展筋である上腕三頭筋は、起始が3つに分かれているため三頭筋と呼ばれ、肘伸展運動において重要な役割を担っています。特に上腕三頭筋の内側頭は、肘関節の後方関節包に付着する”関節筋”であり、伸展最終域で後方の関節包を上方に牽引し、挟み込みを予防する役割を持っています。このため、上腕三頭筋の内側頭の機能低下があると、伸展時の肘関節後方痛につながります。

今回の勉強会では、上腕三頭筋の長頭、外側頭、内側頭の3つの触診と促通方法の確認を実技で行いました。特に重要な上腕三頭筋内側頭は、肩関節伸展位で肩関節内旋位の状態から肘を伸展させる事で収縮を促す事が出来ました。

当院にも、肘関節内側側副靱帯損傷の保存療法の方や術後の方が多く来院されており、肘関節の拘縮に至っている方が少なくありません。また肩関節の術後の方にも肘関節の拘縮の方がいらしゃいます。

そういった方々に適切なリハビリテーションを提供できるよう、これからも頑張ります。

理学療法士 髙橋 大基

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