メニュー

4/5 院内勉強会「腰椎疾患のリハビリテーション」について

[2024.04.05]

こんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。

4月に入り、新たな年度が始まりました。当院では、新たな理学療法士を迎え5名の理学療法士で頑張ります。

本年度の初回の勉強会では、「腰椎疾患のリハビリテーション」について学びました。

当院で対応することの多い腰椎疾患は、腰椎症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などです。

今回それぞれの疾患の病態と症状の特徴、評価の仕方を学びました。

人間の身体には、動くことを求められる関節と、安定性を求められる関節があり、それらが交互に配置されているという法則があります。これは理学療法士のGray Cookが報告したもので、「ジョイント バイ ジョイント セオリー」といいます。腰椎を中心にみると、腰椎は本来、安定性が重要で、隣接する胸椎や股関節は可動性が重要と考えられています。これに反した状態、つまり胸椎や股関節の可動性が低く、代わりに腰椎が大きく動く必要があ状況では、腰椎機能の破綻と構造変化を来たし、その結果腰痛や、椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症などにつながります。

この「ジョイントバイジョイントセオリー」に基づくと、①腰椎の安定性の強化と②胸椎、股関節の可動性のアップが重要になります。

実際に、腰痛のある方では、体幹筋の筋力低下があることが指摘されています。そして、体幹筋の強化が腰痛の改善につかがることがわかっています。また、腰痛のある方では、胸椎や、股関節の可動性の低いことが多いです。

リハビリテーションでは、①腰椎の安定性の強化と②胸椎、股関節の可動性のアップを図ります。

①腰椎の安定性の強化として、腹式呼吸を取り上げました。お腹を凹ませて、お腹の奥の方にある腹横筋の収縮を確認しながら繰り返しトレーニングします。さらに、負荷を上げる方法として、仰向けのまま両足を上げたり、足を伸ばしたりしつつ、腹部の緊張を保つトレーニングがあります。腰が反ると体幹筋が抜けてしまうため、必ず腰をベッドにつけるようにすることが大切です。

②胸椎、股関節の可動性のアップとしては、胸椎の可動性を向上させるトレーニングや、股関節のストレッチ体操を行います。

胸椎の可動性や股関節周囲の筋の硬さ、筋力の低下をチェックした上で、不良部位にあったトレーニングを選択します。具体的には、胸椎ではストレッチポールを使用した伸展のストレッチ、肩甲骨を寄せる体操、四つ這いでの胸椎の進展屈曲の繰り返し運動(キャット アンド ドッグ)などがあります。股関節では、座って足を組んで骨盤を前に倒す臀筋のストレッチや、仰向けに寝て対側の膝を抱えるようにして腸腰筋を伸ばす運動でなどがあります。

当院では、これらの体操をリハビリテーションの時間に我々理学療法士とともに練習していただいています。正しいやり方を覚えていただき、自宅で繰り返し行なっていただくことが、症状の改善と繰り返さないために大切だと考えています。

腰痛でお困りの方がいらっしゃいましたら、ぜひ当院にご相談ください。

理学療法士 織田

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME