8/17 院内勉強会 Sahrmann Core Stability Testについて
こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリテーションスタッフの高橋(大)です。
今回は、「腰椎分離症におけるSahrmann Core Stability Testでの体幹運動制御能力の評価」というテーマで開催しました。
腰椎分離症は、伸び盛りの中高校生に好発する疾患です。スポーツ活動での腰部進展、回線の動きで椎弓に負荷が集中することにより、疲労骨折を来すものです。治療は、コルセット装着で骨癒合を目指し、リハビリで『ストレッチ』『体幹強化』『動作指導』を中心に対応させていただいています。
スポーツ中の動きにおいて腰の一箇所に負荷が集中しないためには、「体幹を安定させて、一塊として動かせること」と「腰椎に隣接する胸椎、股関節がバランスよく動かせること」が大切です。特に、この「体幹を安定させて、一塊として動かせること」すなわち体幹の運動制御力が競技復帰、再発予防の観点で重要であり、評価する必要があります。
Sahrmann Core Stability Testは、体幹機能の評価法の一つであり、体幹の運動制御力のレベルを5段階に評価するものです。スポーツ障害の分野で、このテストを使った研究が、多数報告されています。今回の勉強会では、このテストを腰椎分離症のリハビリの効果の確認、競技復帰の可否の判断に利用した報告を中心に取り上げ、学びました。
実際に自分たちでも体験することで、実際に患者さんにやっていただく際の手順や、説明のコツ、注意点を確認しました。(同時に、自分たちの体幹機能の低さも実感しましたが、、、。)このテストは、腰椎分離症だけでなく、スポーツに伴う腰痛への対応においても有効ではと考えています。興味のある方はぜひ体幹トレーニングの前後に試していただき、トレーニング効果を検証していただければと思います。
当院では、来院された方々の期待に応えられるよう、新しい知識を取り入れながら、より適切な治療、効率的な治療を提供して行きたいと考えています。よろしくお願いいたします。
理学療法士 高橋(大)