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11/8 院内勉強会「ランニング障害の動作解析とリハビリテーション」について

[2024.11.08]

みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。

今回は、「ランニング障害の動作解析とリハビリテーション」についての勉強会を行いました。

ランニング動作の位相は、地面に足がついている時期のサポート期(フットストライク、ミッドサポート、テイクオフ)と地面から足が離れているリカバリー期(フォロースルー、フォワードスイング、フットディセント)に分けられます。

リハビリテーションでは、どのタイミングでどこが痛いのか確認し、その位相における力の伝達を念頭にどの関節にどのような負荷がかかっているかを動作解析し推察します。多くの場合、地面に足がついているサポート期に痛みがでやすいです。どのタイミングで痛いのか分からない場合は、片脚立位や片脚スクワット動作を見て判断していきます。さらにランニング動画を撮影し、スローで再生しながら動作解析をすると、問題の把握がしやすいです。

 

痛みがでやすい走り方の特徴としては、

①正中線よりも内側に足が設地する「はさみ脚様接地」

②膝が内側に入り、つま先が外を向く「Knee-in&Toe-out接地」

③足関節底屈を強調した蹴りだし

などが挙げられます。

 

①の走り方では、膝の内側にある内転筋群を過用してしまったり、O脚になりやすくなるため膝内側に荷重のストレスが加わりやすく、膝の内側に痛みが出る可能性があります。足の接地を変えてみたり、骨盤の横への動きを抑えるように臀筋や体幹のトレーニングを行います。

②の走り方では、膝の内側に伸張ストレスが加わり膝内側の鵞足炎につながり、後脛骨筋腱炎や扁平足障害など、足関節や足部の障害につながります。トレーニングとしては臀部の筋肉が使えるように、片足スクワットを膝とつま先をそろえた状態を意識して行います。

③の走り方では、足関節で蹴り出す動きが大きく、横から見たときに頭部の上下動が大きく跳ねるような走り方になります。足関節底屈の動きの過負荷により、アキレス腱炎やふくらはぎの肉離れなどにつながります。この状態は、推進力における足関節で蹴り出す勢いが相対的に高く、太ももで蹴り出す股関節伸展の動きが弱い状態です。このため股関節前面のストレッチやお尻の筋肉のトレーニングを行い、ランニング動作での股関節伸展の動きを強化します。

 

今回は、片脚スクワットから骨盤や膝や足の使い方を見て評価し、骨盤の横への動きを止める臀筋、体幹筋(腹筋)トレーニングへの流れを確認しました。また臀筋の強化は、うつ伏せで膝を90度に曲げた状態で太ももを内旋へ持ち上げるトレーニングを行いました。腹筋は、仰向けに寝て片方の膝を立てて、立てた側の膝に同側の肘をつけるエクササイズ、両膝を横に倒した状態で側方に体を起こし、手で踵を触ったりするエクササイズを行いました。

ランニングでの痛みでお困りの際は当院へお越しください。 

理学療法士織田

  

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