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5/17 院内勉強会 「骨盤のアライメント改善」について

[2022.05.17]

こんにちは。理学療法士の齊藤です。本日は「骨盤のアライメント改善」というテーマで勉強会を開きました。

アライメントとは配列という意味で、整形外科的には骨の並びのことを指します。骨盤は下肢と脊柱を連結する位置にあり、荷重伝達機能を担います。寛骨(腸骨)、仙骨、恥骨の3つからなり、連結して輪(骨盤輪)を作っています。一部のアライメントが崩れれば、他のアライメントも連動し崩れてしまいます。今回はその評価と治療を学びました。

仙骨のアライメント評価は、後方から触診し、上後腸骨蕀を結ぶ線から二等辺三角形を引き、仙骨長軸と一致していかどうかで判断します。また、うつ伏せで足を上げ、左右の殿筋の左右差を測るリバースSLRテストも有効です。その治療は、仙骨偏移側、筋力低下側の殿筋の強化のため、①殿筋と皮膚の滑走性改善、②リバースSLR→両側ブリッジ→片脚ブリッジの順に臀筋を鍛え、仙骨のアライメントを整えます。

寛骨のアライメント評価は、前方から触診し、両側の上前腸骨棘を結んだ線が水平か確認します。また、そのまま骨盤の後傾、前傾を行い左右差が出るか評価します。その治療は、①大腿筋膜張筋、外側広筋、大腿直筋付近の皮下脂肪を内側に滑走させて、相対的に大腿筋膜張筋の外側への移動を促し、②大腿筋膜張筋と外側広筋、外側広筋と直筋の筋間をリリースし腸腰筋に力を入れやすくした後、③ニーリフトを行い腸腰筋を鍛え、寛骨のアライメントを整えます。

お互いに評価をしてみるとスタッフの中にアライメント不良が見つかりました。学んだ方法通りにリリース、トレーニングをすると、思った以上にアライメント改善の効果を実感しました。この効果が、長期的に続くかどうかは検証が必要ですが、こんなに早く反応がでるとは思わず、新たな発見がありました。骨盤のアライメントが崩れは、腰痛や膝への影響も大きく、様々な疾患の治療に繋がりますので、可能性を感じています。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 齊藤

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