9/14 院内勉強会 スポーツにおける体幹コントロールについて
こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(孝)です。
今回は、論文『腰痛既往を有する一流競泳選手の蹴伸び姿勢における体幹アライメントの特徴 角奈那子ほか』を読み、スポーツにおける体幹コントロールについて考えました。競泳選手の障害の部位別調査では、腰部が37%と最も多く、その対策が課題になっています。この検討では、腰痛を有する競泳選手と腰痛のない選手の蹴伸びでの姿勢の違いを、光学的三次元人体測定装置を用いて比較しています。その結果、腰痛群は、蹴伸び姿勢において過度な腰椎前彎を呈しやすく、その原因として下位胸椎の柔軟性低下が関係していることが示唆されています。この検討では、大学競泳部所属の競技歴6年以上の男子選手が対象となっており、ハイレベル選手であっても腰痛既往のある選手には、腰椎前彎のコントロール不良が存在することが示されていました。
先日勉強会で検討した”Sahrmann Core Stability Test”は、仰向けで寝て背中に挟んだ風船の圧力を下げないように下肢の運動するテストでした。つまり、前彎になりすぎないように制御する能力を評価しています。前彎にならずに姿勢を維持することはスポーツに伴う体幹コントロールの重要なポイントと考えられ興味深いです。
今回の勉強会ではスポーツに伴う腰痛についての知識が深まりました。明日からの治療に活かします。
これからもスポーツ愛好家の皆様の期待に応えられるよう、日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いします。
理学療法士 高橋(孝)