メニュー

6/23 院内勉強会「上腕骨外側上顆炎の評価とリハビリテーション」について

[2023.06.23]

こんにちは。理学療法士の尾又(おまた)です。今回は「上腕骨外側上顆炎の評価とリハビリテーション」について勉強会を開かせていただきました。

上腕骨外側上顆炎は、テニス肘とも言われ、テニスではバックハンドストローク時、日常生活では物を掴んで持ち上げようとしたとき、キーボードを打つとき、タオルを絞るときなどに、肘の外側に痛みが生じることがある疾患です。テニス肘とも言われるのでテニスをしている方がなるものと思われますが、重い荷物を運ぶ仕事や道具を持って作業する仕事についている方にも生じます。また、繰り返しの手作業をする方もなる可能性があり、主婦やPCでのデスクワークが中心のオフィスワーカーもなり得るものです。

上腕骨外側上顆(肘の外側)には、複数の筋肉が付着しています。その中でも短橈側手根伸筋、総指伸筋が原因となることが多いです。評価では、まずどの筋肉が痛みの原因になっているのかを判断します。圧痛の部位やThomsenテスト、Chairテスト、中指伸展テストなどで、原因部位を確認します。

上腕骨外側上顆炎に対するリハビリテーションでは、まずストレッチを行います。各筋肉の走行に応じて角度を調整し、ストレッチを行います。また、付着する筋肉の滑走が制限されることがあり、症状の遷延につながることがあります。滑走を改善するためには、筋を同定し左右にずらすようにマッサージしたり、筋間を押さえて前腕を回旋させたりする手技があります。これらの方法を自宅でも積極的にやっていただくことが大切です。

今回の勉強会ではこの①ストレッチ方法、②滑走の改善のための手技について確認しました。肘関節の周囲は細かい筋肉が重なり合っているため正確に触り分けるのは難しい部分であると改めて感じました。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、今後も適切な評価とリハビリテーションを提供出来るように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 尾又

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME