11/19 院内勉強会 ”下肢の柔軟性と腰痛”について
こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(大)です。今回は、”下肢の柔軟性と腰痛”というテーマで勉強会を行いました。
スマートフォンが普及したことで、下を向いている時間が長くなる傾向があります。コロナの影響でリモートでのデスクワークの時間が長くなっている方も多いようです。そういった社会背景からも、アライメント不良(姿勢不良)が生じやすく、結果として腰痛をきたすことが多くなっているように感じます。
腰痛の原因として様々な要素がありますが、その中でも重要なものとして”コアスタビリティ(体感安定性)の低下”と”下肢の柔軟性低下"の2つが挙げられます。上記の2つの要素によってアライメント(姿勢)が崩れ、腰部への負担が増加し、腰痛へと繋がります。
コアスタビリティ(体幹安定性)とは、腰部が適切な運動範囲で安定して動くということ。リハビリテーションでは、腹横筋などの体感深部筋の強化と、脊柱起立筋やハムストリング、大臀筋などの調和の取れた動き(モーターコントロール)の獲得を目指します。
下肢の柔軟性の低下とは、ハムストリングや大腿直筋、腸腰筋と言われる股関節周囲に存在する筋肉が運動不足やアライメント不良の影響により柔軟性を失う事です。その結果、骨盤の動きが制限され、腰椎が適度な範囲を超えて動くことで、椎間板や、椎間関節に負担がかかり、腰痛につながります。リハビリテーションでは、それぞれの筋肉の柔軟性を評価し、状態にあったストレッチ方法を選択します。腰の前後屈動作で、ふとももの前側や裏側に突っ張る感じがある方は筋肉が硬くなっているかもしれません。ストレッチを行い、怪我予防に努めるようにしましょう。筋肉の柔軟性向上に関しては、明確な回数はなく20秒程度ゆっくり呼吸をしながら適切な伸張刺激を持続的に加える事が大切です。当院のリハビリテーションでは、自宅で簡単に行える座ったままのストレッチやボールや壁を使ったストレッチ等を指導し、継続的な伸長刺激による柔軟を行えるようサポートしております。
腰痛を我慢を続けることは、慢性化や繰り返し、そして治りにくくなることに繋がります。少しでも痛みや異変を感じた場合は、早めに当院にご相談ください。的確な診断と適切なリハビリテーションを提供できるよう、しっかり対応させて頂きます。
最短、最速で結果が出せるクリニックであるためにも、日々学びを続け、適切な治療を皆様に届けられるようクリニック一同精進し続けます。これからも地域の皆様とスポーツ愛好家の皆様の期待に応えられるよう、日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いします。
理学療法士 高橋(大)