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風の強い日に思い出した、一杯のコーヒー

[2021.02.17]

今日はとても風が強い日でしたね。スクーターで帰る途中、ずいぶん風に煽られました。海を眺めると、強い風で一面の白波。こんな海を見ていると、なぜか「因幡の白兎」というフレーズが浮かびます。一面の白浪が、白兎という言葉に結びついてしまうのです。

「因幡の白兎」のストーリーを確認すると、荒れた海のシーンはありません。海と毛を剥がれた白兎の辛そうな印象が、自分の中で荒れた海の雰囲気と繋がってしまう様です。全く、勝手な連想です。

そういえば、その神話の舞台になった鳥取の白兎海岸を訪れたことがあります。神戸に住んでいたときに、友人と2人で波を求めて日本海を目指した時のことです。白兎海岸は、サーフポイントとして有名でしたから、はじめにチェックしましたが、波はありませんでした。広くて、平らな海岸という印象が残っています。結局、少し先に行った青谷海岸というところでサーフィンしました。この日のサーフィンについては、波が大して良くなかったのか、あまり覚えていません。でも、海から上がって、岸壁の上で湯を沸かして、コーヒーを飲んだことを覚えています。夕陽を眺めながらの1杯のコーヒー。友人と夢を語りあいながら。そのときに友人が撮ってくれた写真が残っていました。

風の強い日に、一杯のコーヒーの事を思い出したのでした。

あれから約10年。残念ながら、その友人はもうこの世にいません。彼の分も楽しんで生きます。

2021/2/17稲村ヶ崎より

2011/11/26青谷海岸にて

 

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