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オリンピックの輝き

[2021.08.12]

東京2020オリンピック大会が閉会しましたね。

今回、自分は江ノ島で開催されたセーリング競技に、5日間メディカルスタッフとして参加してきました。江ノ島ヨットハーバー内に設置された選手用救護所と医療艇での活動です。

江ノ島大橋を渡って、セキュリティを超えると、そこにはオリンピックの輝きに満ちた世界でした。会場におかれたレース艇を見たり、オリンピック選手とすれ違ったりするのは、やはり特別な時間でした。医療艇に乗る日は、オリンピック選手の操船やレースの様子をじかに見ることができ、朝から1日ワクワクしていました。

いろいろなことを感じる5日間でしたが、特に印象に残ったのは、レースでの強いチームの勝ち方でした。

ヨットは、決まったコースを回ってスピードを競う競技ですが、風の向きが変わったり、局所的な強風(ブロー)という、自然の要素に左右される部分もあります。約20年前に東日本医科大学体育大会(東医体)で、自分が470級のヨットを走らせてレースに挑んだのは、この江ノ島で、同じ時期でした。その頃の自分は、「風の振れがあったから、右海面に行ってたら、もう少しいい順位だったかも。」とか「もう少し風が吹いたらいいとこまで行けたはず。」とか、不本意なレース結果を自然の要素のせいにしている部分がありました。

オリンピックのレースで強いチームは、そんな自然の影響を超えた強さでした。スタートから終始先頭を走ることも多かったですが、レース序盤に選んだ水面が不利で、遅れを取っても後半には挽回して上に上がるシーンがありました。オリンピックのレベルで、その勝ち方ができるのは、その実力が抜きん出ているのだと思います。学生時代の自分は、まだまだ甘かったんだなと今更ながら反省したのでした。

最終日にメダリストが壇上で喜ぶ姿を見て、その裏にあるここまでの日々の努力を想像し、感動しました。「オリンピックの輝き」、まさにそんな瞬間でした。

自分は、今はヨットではなく、別のスポーツに取り組んでいますが、その結果は、どのくらい上を見て真っ直ぐ頑張り続けたかで決まることを改めて思いました。

勝負の世界に生きているわけではありませんが、充実したスポーツライフを送るために、真っ直ぐ頑張りたいと思ったのでした。

貴重な体験で、いい刺激をもらった、オリンピックのボランティアでした。

 

 

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