明るいニュースが少ないですが、少しずつ冬の寒さが緩んでくるのが感じられる今日この頃です。

朝、植物に水を遣りながら楽しみなのは、新しい芽吹きの成長観察なのでした。普段から柑橘類が好きで食べていますが、残った種が勿体なくて、植える癖があり、冬場に植えたものが、芽を出してきているのです。上にかかった土を押しのけて、ささやかに、でもしっかりと伸びてくる緑はなかなか愛らしいのでした。

クリニックでも、内覧会の時に頂いた胡蝶蘭がまた花を咲かせはじめました。商品として管理された咲き方と違って、花の咲く方向もまちまちで、自然な感じです。植物のもつひたむきな姿を感じて、嬉しいのでした。

いとうせいこうさんの「ボタニカルライフ」という本があります。限られた環境の中でいかに植物を愛でるかを、愛情深く、コミカルに書かれてあり、大好きな１冊です。この本に出会ってから、アボカドやマンゴーや柑橘類の種を植えてや楽しんでいます。毎年この時期は、初めてあの本を読んだ時のワクワクした気持ちを思い出しながら、これからのガーデニングシーズンに思いを馳せます。春よ、来い。