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4/1 院内勉強会 「足関節のリアライン・トレーニング」について

[2022.04.01]

こんにちは、理学療法士の高石です。今回は「足関節のリアライン・トレーニング」について勉強会を開かせて頂きました。

成長や加齢、スポーツ活動の影響により関節の動きや向きが崩れた状態を、マルアライメントと言います。このマルアライメントを正常な状態に修正(リアライメント)してからトレーニングをすること、この一連の流れに沿った治療コンセプトが「リアライン・トレーニング」です。スポーツにおけるパフォーマンス向上、変性疾患の痛みの改善や、怪我の予防に繋がります。今回はこのコンセプトに沿った足関節の治療について学びました。

足関節は、距腿関節(脛骨、腓骨、距骨からなる関節)と距骨下関節距骨、踵骨間の関節)の2関節からなる複合体です。距腿関節は、主に底背屈に伴う水平面のマルアライメントが生じます。その場合、背屈に伴う距骨前方・外旋偏位、底屈に伴う距骨後方・内旋偏位が特徴的です。距骨が前方・外旋偏位することにより後脛骨筋やアキレス腱へのストレスが生じます。距骨が後方・内旋偏位すると距腿関節後方のインピンジや、前距腓靭帯にストレスがかかります。

また距骨下関節は、主に前額面の回内・回外マルアライメントが生じます。距骨下関節の回内が強まると内側縦アーチの降下し、扁平足となり荷重時の不安定性や膝関節が内側に入る(knee-in)動作につながります。反対に距骨下関節の回外が強まると、荷重が足部の外側に偏位するため、着地時の内反捻挫の危険因子となりえます。

これらのマルアライメントを静的な姿勢と動きの中で観察、評価します。その上で、正しい動作のために必要な関節可動域の再獲得や筋力トレーニング、またテーピングやインソールを選択し、アライメントの改善を図ります。さらに、正しい筋活動パターンの構築による安定化、不良動作を排除し再発予防につなげるコーディネーションへと繋げます。

今回の勉強会では、足関節について「リアライン・トレーニング」のコンセプトに沿ったリハビリテーションの流れにについて理解を深めることができたと思います。

これからも私たちは地域の皆さま、スポーツ愛好家の方々のパフォーマンス向上や怪我の再発予防のお役に立てるよう日々研鑽に努めてまいります。

         理学療法士    高石

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