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12/9 院内勉強会「水泳選手のパフォーマンスの向上 下半身編」

[2022.12.09]

こんにちは。理学療法士の齊藤です。

本日は前回から引き続き「水泳選手のパフォーマンスの向上 下半身編」というテーマで勉強会を行いました。

まず、水泳動作において重要な下半身のメカニズムを確認しました。股関節の後方には大きく分けて臀筋とハムストリングの2つがあります。どちらも股関節を伸ばして脚を後方に伸ばす働きをしていて、スポーツの動作においてとても重要です。二つの働きには違いがあり、ハムストリングは膝を曲げる働きと股関節を曲がった位置から伸ばす動き、臀筋は股関節が伸びている位置で働きます。人間が二足歩行を行えるようになったのには、殿筋群の発達が大きく関与しています。日本人は殿筋よりもハムストリングが優位で発達しやすいと言われており、我々日本人は、殿筋群をより意識して鍛える必要があります。大臀筋の重要な働きに骨盤後傾運動があり、水泳において体幹筋とともにストリームラインの維持とキックにおける安定性に重要です。また大殿筋は上部が股関節外転、下部が股関節内転と役割が異なります。このため、一定方向だけではなくさまざまな動きでのトレーニングが必要です。また、股関節の前面の安定性を高める深層筋である腸腰筋は、後面に

水泳選手のパフォーマンス向上には、大臀筋をはじめとする股関節周囲筋の強化と、体幹筋をバランスよく鍛え、かつ協調して動くようにすることが重要です。

協調性には①バランス②定位•空間認識能力③識別能力④連結能力⑤変換能力⑥リズム能力⑦反応能力の七つの要素があります。トレーニングによってこれらを鍛える事が、水泳のパフォーマンスの向上につながります。

今回実技では、下肢の動きと体幹の動きをシンクロさせるために、下肢と体幹を同時にうごかす協調性トレーニングをいくつか選んで試しました。実際に行ってみて、協調しながら動くことの難しさを感じ、かつトレーニング強度の高さを感じました。本格的にスポーツをしている方が来院された際に、トレーニングの手本を自分で示せるように、普段から自身の体にも気を使い鍛えておこうと思いました。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 齊藤

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