9/20 院内勉強会「四辺形間隙症候群のリハビリテーション」について
こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(孝)です。今回、「四辺形間隙(しへんけいかんげき)症候群のリハビリテーション」をテーマに行いました。
四辺形間隙(QLS:quadrilateral space)とは、肩の上腕骨、上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋との間で囲まれたスペースで、腋窩神経と後上腕回旋動静脈が通過しています。野球の投球動作などスポーツに伴う繰り返す動きで筋の硬さが生じたり、外傷や手術などでスペースに癒着が生じると、神経や血管の絞扼が起きます。その結果、症状として肩の外側全体的に広がるような鈍痛や知覚障害が出現したり、三角筋の萎縮が起きたり、肩関節外転障害が生じたりします。これを四辺形間隙症候群(QLSS:quadrilateral space syndrome)と言われています。
今回の勉強会ではQLSSの病態確認とQLSのエコー観察を行いました。さらに、リハビリテーションの実際として、主に原因となる上腕三頭筋長頭、大円筋、小円筋の緊張抑制や伸長性を向上させるための徒手療法を確認しました。
これからも地域の皆様やスポーツ愛好家の皆様の期待に応えるリハビリテーションを提供できるよう、日々研鑽に努めてまいります。
理学療法士 高橋(孝)