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稲田弘さんのアイアンマンケアンズ70.3完走と著書「やれば出来る」を読んで。

[2025.06.16]

稲田弘(いなだひろむ)さんは、トライアスロンの世界では知らない人はいない、92歳の現役トライアスリートです。

トライアスロンは、その距離の長さでオリンピックディスタンス、ミドルディスタンス、ロングディスタンスと分けられます。このうちのロングディスタンスの代表的なレースに”アイアンマン”がありますが、これはスイム3.8km、バイク180km、ラン42.195km、計226kmを制限時間17時間以内で走破するレースです。稲田さんは、このアイアンマンレースに挑み続けている御年92歳の現役トライアスリートなのです。70歳でトライアスロンを始めて、79歳から9年連続でハワイ島で開催されるアイアンマン世界選手権に出場し、80歳、83歳、85歳の時には年齢別カテゴリーの世界チャンピオンになっています。特に、85歳でのアイアンマン世界選手権完走は、世界最高齢記録です。

先日、この稲田さんの本「やれば出来る」が出版され、読みました。稲田さんの生い立ちから仕事、70歳でトライアスロンを始めたきっかけなどが書かれてあり、さらにアイアンマン世界選手権出場のこと、ギネス認定のことが書かれてありました。そして、トライアスリートとしての日常生活として、練習のこと、食生活のことが書かれてありました。特に印象深かったのは、この日常生活のことでした。92歳でも現役でアイアンマンレースに挑み続けるためのライフスタイルには、もともと体力あったからとか運動神経が良かったからというようなことではなく、なるほど、だからか!と感じる部分と、90歳を過ぎてこの生活を続けることの凄みを感じる内容なのでした。

昨年、稲田さんはオーストラリアのケアンズでアイアンマンレースに挑戦しましたが、自転車で制限時間に阻まれ完走できませんでした。今年は、同じケアンズでの半分の距離のアイアンマン70.3に挑戦することを表明していましたが、昨日レースがあり見事に完走を果たしました。トライアスロン雑誌のSNSでスイムスタートの動画が出ていましたが、結構波があった様子でスタートからハードだったと思いますが、素晴らしいことです。アイアンマンは、年齢別のカテゴリーで表彰され上位の選手は、世界選手権への出場権を獲得します。今回、90歳以上の枠で出場し、完走したのは稲田さんだけですから、見事世界選手権への切符を手にされました。おめでとうございます。

稲田さんの生き方は、もちろん誰もができることではないですし、自分にできるかと考えると自信はありません。でも、いつまでも元気に楽しく生きるためのヒントがあり、大きな夢があるように感じます。

稲田さんの「やれば出来る 92歳のアイアンマン世界を駆ける」は待合室の図書スペースにあります。興味のある方がぜひご覧ください。

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