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4/19 院内勉強会 「胸郭アライメントの改善と動きの改善」について

[2022.04.19]

こんにちは。理学療法士の齊藤です。本日は

というテーマで勉強会を開きました。
胸郭は上位•下位に分かれており、頚椎、肩関節、腰椎と密接に関係しているとても大切な身体の部位です。アライメントとは、物事の並びのことで、整形外科的には骨の並んでいる状態や、姿勢のことです。胸郭のアライメント不良の代表的なものに、背中が丸くなる円背があります。
上位胸郭のアライメント不良は、鎖骨や肩甲骨の可動域制限をきたし、肩〜上肢の障害につながります。また隣接する頚椎のアライメントにも影響を及ぼします。下位胸椎のアライメント不良は、呼吸に支障をきたし、胸椎伸展の制限から腰椎に負担が及びます。つまり、胸郭のアライメント不良は、腰痛、肩痛、頚部痛、さらには呼吸障害にもつながります。

胸郭アライメントを効率良く治療する為には、①鎖骨後退制限、②肩甲骨の可動性、③上位胸郭屈曲、下制、④下位胸郭拡張制限に対して治療していく事が求められます。
今回はそれぞれ、
①鎖骨後退制限に対して、鎖骨上の皮膚の滑走を改善させる手技
②肩甲骨の可動性に対して、肩甲骨周囲の滑液包の癒着を剥離する手技
③上位胸郭屈曲、下制に対して、四つ這いアームレイズという胸部多裂筋を鍛える運動
④下位胸郭拡張制限に対して、ツイスターという下位胸郭のモビリティを改善する運動と下後鋸筋を鍛えスタビリティを獲得する四つ這いフロントレイズ
について、学び、お互いに手技を試しました。
実際に行ってみて、教科書に書いてある通りに、しっかり行うと、私達でもとてもきついエクササイズでした。特に四つ這いで行う運動は複雑で説明が難しく、患者さんへの運動の伝え方も考えさせられ、理学療法の奥深さを改めて認識しました。
これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 齊藤

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