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8/2 院内勉強会「エコーでの肩関節評価(鳥口上腕靭帯)」について

[2022.08.02]

こんにちは。藤沢ぶん整形外科の高橋(だいき)です。今回は、「エコーでの肩関節評価(鳥口上腕靭帯)」をテーマに勉強会をさせていただきました。

エコーとは、超音波の反射を利用し画像を作る装置です。目で見ることの出来ない皮膚の下の軟部組織を観察できる検査方法です。エコーを利用することで、組織の正確な位置、腫脹の様子、炎症の有無を評価でき、より正確な治療が可能になります。

肩関節のリハビリテーションにおいて、触診や視診、可動域等を総合的に評価し治療プログラムを組み立てます。評価において、肩関節周囲の靭帯の癒着や炎症が問題になっている事が多々あります。そのような場合に、エコーによる観察が有用です。

今回、烏口上腕靭帯(CHL)をテーマにしました。CHLは、烏口突起から上腕骨の大結節と小結節に付着しており、肩甲下筋と棘上筋の間の腱板疎部を補うように走行しています。このCHLが周囲と癒着し滑走性が低下すると、可動域制限につながります。解剖を含めた周囲の筋との位置関係を確認した上で、エコーでCHLの伸張性と滑走性をチェックしました。さらに、CHLの拘縮に対する運動療法や、ショックウェーブをあてるポイントについて共有しました。

綺麗に映し出すのに角度、当て方、動かし方と慣れが必要なことがわかり、経験を積むことの重要性を感じました。

リハビリテーションの領域では、このエコー検査の有用性が注目されています。期待に応えるリハビリテーションとなるよう、今後も積極的に利用していきたいと考えます。よろしくお願いいたします。

理学療法士 高橋(大)

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