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6/3 院内勉強会「肩関節脱臼術後のリハビリテーション」について

[2022.06.03]

みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。今回は、「肩関節脱臼術後のリハビリテーション」について勉強会を行いました。

肩関節は人体で最も脱臼しやすい関節であり、直達および介達外力による外傷性脱臼と先天的な靭帯弛緩による非外傷性脱臼に大別されます。

外傷生脱臼は、主にラグビー、アメフト、柔道などのコンタクトスポーツにて受傷しやすいと言われております。前下方への脱臼が98%と言われており、その際に前下方のバンカート損傷が起きます。バンカート損傷とは、前下方の関節唇が損傷している状態です。これにより前方安定性に欠かせない前下関節上腕靭帯(AIGHL)が働かなくなり、再脱臼しやすくなります。初回脱臼時の年齢が低い場合、脱臼を繰り返す反復性肩関節脱臼に移行しやすいと言われています。10代で初回脱臼した場合は80~90%が再発するのに対し、40歳以降では再発はほとんどありません。

反復性肩関節脱臼の場合、手術が必要です。関節唇の損傷によるAIGHLの機能不全は筋トレをしても改善しません。

手術には、主に関節鏡視下に関節唇の損傷を修復する鏡視下バンカート修復術と、烏口突起の移行を併せて行うバンカート・ブリストー法があり、損傷状態やスポーツ種目を考慮して選択します。

当院では、必要に応じて手術目的の紹介を行い、術後のリハビリをおこなっています。

術後リハビリでは、執刀医の指示に従いながら関節可動域訓練を行います。修復した関節唇、靭帯に無理な力が入らない範囲で、肩関節が拘縮しないように動かすことが重要です。さらに、筋力強化を行い、スポーツ復帰に向けて、実際のプレー動作において再脱臼リスクの低い動き方を会得します。

本日は、肩関節脱臼術後における肩関節の動かし方の実際、スポーツ競技復帰に向けたアスレチックトレーニングの実際について勉強しました。

当院は、肩関節の診療、リハビリテーションに力を入れています。術後も含めて対応しておりますので、ご相談ください。

今後も皆様の期待に応えられるように精進して参ります。

理学療法士 織田

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