メニュー

5/27 院内勉強会「下肢着地動作のメカニズム」について

[2022.05.27]

こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(孝)です。今回は「下肢着地動作のメカニズム」をテーマに勉強会を行いました。

着地動作は、空中から地面に足が接地し、足から、足関節、膝関節、股関節、そして全身に負荷が伝わる一連の動きです。

着地動作の不良は、疲労骨折、足関節外側靱帯損傷(捻挫)、前十字靭帯損傷など、多くのスポーツ障害・外傷の発生要因となります。

着地動作の瞬間に足関節、膝関節、股関節は、屈曲します。この時に下腿三頭筋、大腿四頭筋、大臀筋などの筋肉が働き、関節や靭帯に負荷がかからないよう、着地の衝撃を瞬時に吸収します。着地時に働く床から上向きの力を床反力といいますが、下腿三頭筋、大腿四頭筋、大臀筋などの筋力が低下していると床反力の吸収が不十分となり各関節、靭帯への負荷が強くなります。股関節の伸展力、外転力の筋力低下がある場合は、着地時に股関節が外方にぶれて、膝が内側に入り膝関節の外反ストレスにつながります。

足関節は内返しの可動性が大きく、サイドホップなどの外側への着地の瞬間は内返し(距骨下関節の回外)が起こります。結果、外側の靭帯が伸長され足関節捻挫につながります。

リハビリテーションでは、この対策として股関節を意識したスクワットやカーフレイズなどを行い、衝撃を吸収する筋力の強化をおこないます。

今回の勉強会では着地直後に起こる関節の運動不良の着目点を確認し、実際にスタッフのジャンプからの着地動作を評価してみました。着地時に膝が内側に入る(Knee in)様子が見られるスタッフもおり、着地の際のブレも個人差が大きいことが観察されました。症状がなくても、発症につながりうるメカニズムが隠れていることを認識しました。

これからも地域の皆様やスポーツ愛好家の皆様の期待に応えるリハビリテーションを提供できるよう、日々研鑽に努めてまいります。

理学療法士 高橋(孝)

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME