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5/24 院内勉強会 「投球フォームの評価と治療」について

[2022.05.24]

こんにちは。理学療法士の高石です。今回は「投球フォームの評価と治療」というテーマで勉強会をさせて頂きました。

まず、投球フォームはワインドアップ期、早期コッキング期、後期コッキング期、加速期、フォロースルー期の5つの相に分けられ、それぞれに役割があります。

①ワインドアップ期:投球動作の準備期といわれ、支持脚で体重を支えながら体幹・下肢の回旋エネルギーを蓄える

②早期コッキング期:ワインドアップで蓄えたエネルギーを投球方向に身体重心を並進移動しながら伝えていく。その時体幹・上肢は投球方向と逆の運動をする

③後期コッキング期:投球方向に脚を踏みこんでから投球側肩関節が肩最大外旋位になるところまでを指す。投球動作の中で疼痛を訴えやすいポイントの一つ。

④加速期:コッキング期での並進運動に、下肢・骨盤帯・体幹の投球方向への回旋運動が加わることで蓄えられた運動エネルギーが、上肢の鞭打ち様運動から連鎖的にボールへ伝達される。

⑤フォロースルー期:ボールリリース後に上肢の減速動作を行い、投球動作が終了するまでを指す。加速してきた上肢を急激に減速する必要があり、肩関節には体重と同等の牽引力が加わる。

今回の勉強会では5つの相を3つのフェーズに分類し、投球動作を模倣した複合機能評価である「ファンクショナルスローイングテスト」をもとに評価から治療までを紹介させて頂きました。投球動作に近い動きを部分的に評価することで動作修正に必要な局所機能が分かりやすくなります。

投球動作は身体全体で行う高度な動きであり、一部の機能障害が投球動作の乱れを招き組織損傷の要因となります。そのため、機能障害の改善と全身的なアプローチから投球動作の改善を行うことが、競技復帰と再発予防につながると考えます。

投球障害でお悩みの方はぜひ当院に相談ください。私自身も学生時代に野球で肩・肘の怪我の経験があり、寄り添いながら対応させていただきます。

これからも皆様の充実したスポーツライフの応援団として頑張ります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 高石

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