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5/13 院内勉強会「肉離れのリハビリテーション」について

[2022.05.13]

みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。今回は「肉離れのリハビリテーション」について勉強会を行いました。

肉離れとは、一般的に「スポーツ動作中に、急に筋肉が切れたように実感するとともに痛みを感じ、プレーの継続が困難となる状態」に対する通称です。

スポーツ種目では、陸上競技とサッカーに多いです。損傷部位は、スポーツ種目にもよりますが、特にハムストリングス(大腿二頭筋長頭と半膜様筋という太ももの後ろの筋肉)を構成する筋肉の損傷が多いです。肉離れを判断するのにはMRIが有用とされ、損傷度合いによりI型からⅢ型に分けられます。

Ⅰ型:筋腱移行部に出血所見のみが認められる出血型。保存療法により復帰は、数日から2週程度の期間で可能。

Ⅱ型:筋腱移行部、とくに腱膜の損傷が明らかな腱膜損傷型。保存療法により復帰は、1~3ヶ月程度必要。

Ⅲ型:筋腱付着部損傷型。手術を要することがあり、復帰に4~6ヶ月以上を要する。

治療に際し、どの時に傷めたか確認するのも大切です。「どんな動作をしている時に」「どの瞬間に」「どの部分に」「どんな感じがしたか」「受傷後そのままプレーできたか」「受傷後歩行可能だったか」などを確認していきます。損傷部位と損傷メカニズムを的確に把握することに役立ちます。

リハビリでは、損傷度合に応じて、圧痛や腫れがないか、筋肉に力を入れて痛みがないか確認します。

痛みのある間は、スタティックストレッチなどの可動性トレーニングを無理のない範囲で行い、痛みが落ち着いてきたら動きながらのダイナミックストレッチなどで筋肉の安定性を高めます。次に遠心性収縮トレーニング(筋肉を引き伸ばしながら力を入れる)を使い機能性を高め、それでも疼痛なければ、ジョグなどのスポーツを開始します。その後、傷めた時と同じようなスポーツ動作を行い、競技復帰を目指していきます。

状態にあった、段階的なメニューの調整が重要です。さらに、肉離れは再発が多いことが報告されており、治ったらそこで終わりではなく、再発予防も重要です。

今回の勉強会では、ハムストリングス肉離れに対する、大腿二頭筋長頭と半膜様筋のストレッチの方法や段階的な筋力トレーニングのメニューを学びました。

肉離れは突然起きます。その際は、ぜひ当院に相談ください。私も肉離れの経験があり、寄り添いながら対応させていただきます。

これからも皆様の充実したスポーツライフの応援団として頑張ります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 織田

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