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4/26 院内勉強会「扁平足の理学療法について」

[2022.04.26]

こんにちは。理学療法士の高石です。今回は「扁平足の理学療法」について勉強会を開かせて頂きました。

扁平足とは足部の内側縦アーチ(土踏まず)が潰れている状態です。原因は様々ですが、足部のアーチ構造を保持する骨配列や靭帯、関節包、測定腱膜、足部に付着する筋肉いずれかの機能が破綻することで足部アーチが低下します。成人の後天的な扁平足の最も多い病態は、後脛骨筋の機能不全であり、約80%の方が該当します。後脛骨筋は足底の内側〜外側まで付着しており、内側縦アーチに加えて中足部の横アーチの剛性にも関与します。そのため、後脛骨筋の変性や断裂により筋力が低下すると内側縦アーチと横アーチが低下し、扁平足となります。また、足部のアーチは荷重時の衝撃吸収や歩行やランニングにおいて前方への推進力を床面に伝える役割があります。アーチが低下することによって本来の役割を果たせなくなると疼痛発生だけでなく、運動効率の低下やさまざまな下肢障害発生のリスクとなりえます。

南カリフォルニア大の研究では、①インソール+ストレッチ群、②インソール+ストレッチ+後脛骨筋求心性トレーニング群、③インソール+ストレッチ+後脛骨筋遠心性トレーニング群にわけて、12週間の治療介入前後での疼痛改善効果、機能改善効果を比較しています。全ての群で改善効果を認めていますが、③のインソール+ストレッチ+後脛骨筋遠心性トレーニング群の改善効果が最も高かったことが示されています。(https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/19022863/

今回の勉強会では、歩行時の足部アーチ機能の確認と、後脛骨筋など扁平足に伴い機能低下が考えられる筋肉の評価方法や筋力強化方法を確認しました。

扁平足に伴う足部の痛みでお困りの方、ランニングにおける足部の痛みでお困りの方、ぜひ相談ください。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方に寄り添ったリハビリテーションを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。

理学療法士  高石

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