メニュー

4/22院内勉強会「胸郭と体幹について」

[2022.04.22]

はじめまして。4月からこの藤沢ぶん整形外科に入職した理学療法士の赤坂です。以前は兵庫県の急性期病院で働いていました。精一杯頑張ります。よろしくお願いします。

さて、本日は「胸郭と体幹について」というテーマで勉強会を開きました。胸郭は胸椎、肋骨、胸骨からなります。胸郭は呼吸と密接に関係しており、呼吸は体幹と密接に関係しています。人は1分間に12~20回呼吸しており、1日分に換算すると最大約29000回にもなります。呼吸パターンが乱れていると常に間違った運動を29000回行なっているのと同じです。体幹を鍛えるためには、呼吸パターンを整えることが1番の近道です。

呼吸には胸式呼吸と腹式呼吸の2パターンが存在します。皆さん、仰向けになって膝を曲げてお腹と胸に手を当ててリラックスして5回深呼吸をしてみましょう。どうでしたか。胸が膨らみましたか?お腹が膨らみましたか?どちらも膨らんだ方はどっちが先に膨らみましたか?胸が先に上下に動いてしまう人は胸式呼吸が優位です。逆にお腹が先に上下に動く人は腹式呼吸が優位です。実は腹式呼吸が優位の方がスポーツパフォーマンスが高いという研究も存在します。

呼吸をする際は下位肋骨が横に広がり、横隔膜が引き下がることで肺が膨らみ酸素を取り込んでいます。この横隔膜が引き下がる際にお腹が膨らみます。つまり、肋骨、いわゆる胸郭が硬いと横隔膜が引き下がりにくいため、胸を上下に動かし肩で呼吸をしてしまいます。これは胸式呼吸と言って人によっては肩こりの原因にもなるのです。

今回は、胸郭柔軟性の必要性を確認し、腹式呼吸と胸式呼吸を実際に試しました。実際に試してみると胸郭の柔軟性が低下している人は腹式呼吸の獲得が難しく、胸式呼吸優位の人は胸郭の柔軟性が低下しているということが明らかでした。これによって胸郭と呼吸、胸郭と体幹の関係性を理解することができました。

コロナ禍で運動不足の方も多いのではないでしょうか?たくさん運動をする人も普段はあまりしない人でもこのコロナ禍で出歩く機会も減っているかと思います。まず家で胸郭の柔軟性と、腹式呼吸を獲得して運動しやすい体づくりから始めていきましょう!

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方に寄り添ったリハビリテーションを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。今後ともよろしくお願いします。

理学療法士 赤坂

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME