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4/15 院内勉強会「橈骨遠位端骨折のリハビリテーション」について

[2022.04.15]

みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。今回は「橈骨遠位端骨折のリハビリテーション」について勉強会を行いました。

橈骨遠位端骨折は、骨粗鬆症に伴い発症する骨折で中高年の女性に多いです。橈骨遠位端骨折はフォーク状変形を呈するcolles骨折、掌側に転移するsmith骨折さらには、関節内骨折のbarton骨折に分類されます。

治療は、徒手整復後のずれの程度、骨質、安定性などから判断します。ずれが軽度で安定している場合は、ギブス・シーネ固定による保存療法、それ以外は手術療法が選択されます。

保存療法、手術療法のどちらにおいても重要なのは「拘縮を残さないこと」です。

拘縮とは、動かさなかったことにより関節周囲の筋、腱、関節包、皮膚などが縮んだり癒着することにより、関節の動きが制限されることです。骨がついても拘縮が起きてしまうと、その改善に長期間のリハビリテーションが必要になり、完全に治らない場合もあります。ギブス、シーネ固定では、固定中から手関節以外の動かせる部分(手指、肘関節、肩関節など)をしっかり動かしておくことが大切です。手術療法でも、術後の骨折部の安定性を踏まえて、手関節も含めた積極的な運動を進めるのが望ましいです。

今回は、ダーツスローモーションという動きについて学びました。これは、手関節背屈・橈屈から掌屈・尺屈への動きで、ダーツを投げる時の動きです。この動きは日常の手関節の動きにも多く含まれていますが、橈骨に対する舟状骨・月状骨の滑りが最小で、効率の良い動きと言われています。橈骨遠位端骨折の治療において、骨折部への負担が少なく早期から始められる有効な運動療法であり、術後の手首の動きが良くなるという研究報告もあります。積極的に取り入れて行きたいと考えます。その他、手術部の皮膚の動きや手指のストレッチ方法を勉強会で確認しました。

手の機能は、日常生活にとって非常に大切です。当院では、拘縮を残さないため、早期からの運動療法を積極的に行なっております。他院で手術を受けた方に対するリハビリテーションも喜んで対応させていただいています。

橈骨遠位端骨折でお困りの際は、ぜひ当院を受診してみてください。

今後とも皆様により良いリハビリテーションを提供できるように頑張ってまいります。

理学療法士 織田

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