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10/25院内勉強会「PNF入門」

[2022.10.25]

こんにちは。理学療法士の齊藤です。本日は「PNF入門」というテーマで勉強会を行いました。

僕達の行なっている理学療法には、特殊手技と言われる難しい治療法があります。

PNFは、その特殊手技の1つであり、日本語では「固有受容性神経筋促通法」と言われています。そのコンセプトは、「多くの筋と神経を同時に刺激し、動作を行いやすくすることで、怪我や障害の治療だけでなく、スポーツなどのトレーニングに活かしていこう」という考え方です。

PNFの基本手技には、PNF運動パターンという運動連鎖を応用した促通法があります。運動連鎖とは、”骨盤が後傾すると猫背になりやすい”の様に、全身の関節は連動していることです。人間の体には、動きやすいパターンがあります。PNFは、これを応用し、弱った筋の強化や正しい関節の運動を出し、治療に生かす方法です。

今回の勉強会では、2つの病態に対するPNFの介入方法を学びました。

①変形性膝関節症で膝が伸びなくなってしまった症例に対する治療

膝がしっかりと伸びる為には、下腿が外旋し、大腿四頭筋の1つである内側広筋をしっかりと使えないと伸びません。PNFの下肢屈曲-外転-内旋パターンや屈曲-内転-外旋パターンの反復や抵抗運動を行う事により、下腿外旋と大腿四頭筋強化が同時に行えます。

②野球肩の症例に対する治療

肩甲骨と上腕骨の協調性改善を目的とした治療です。まず肩甲骨の正しい運動方向をスムーズに行えるようにします。その上で、上肢の伸展-内転-内旋パターンを応用し、投球時に使う筋のトレーニングを行いました。

実際に行ってみて、特使手技の難しさを実感しました。PNFの運動パターンには他にも数十種類以上の運動パターンがあり、それを全て覚えて実践的に使用できるようになるには相当な努力と時間が掛かりますが、自分に出来る目の前の事から、こなしていきたいと思います。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 齊藤

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