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3/25 院内勉強会 投球肩障害における関節内インピンジ(インターナルインピンジ)について

[2022.03.25]

みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。今回も投球肩障害における関節内インピンジ(インターナルインピンジ)について勉強会を行いました。

関節内インピンジ(インターナルインピンジ)とは、上腕骨頭の求心位の乱れの結果、関節内でのぶつかり(インピンジ)、組織の損傷が起こるものです。投球障害において早く注目されており、jobeらは1991年に上腕骨頭が投球相のコッキング期に前方にシフトすることで生じると報告し、Walchらは1992年に肩関節外転外旋位(90度腕を横に上げて後ろに捻る動き)で後上方関節唇と腱板関節面が衝突する現象を報告しています。

これらの関節内インピンジの原因として①肩甲上腕関節の後方組織の柔軟性の低下、②肩甲上腕関節の前方不安定性、③肩甲骨や下肢の機能不全の3つが主に挙げられます。

①後方組織は主に棘下筋横走繊維の硬さが関与していると言われています。棘下筋にケアの方法や棘下筋を様々な肢位をとりながらトレーニングする方法を学びました。

②前方不安定性については肩甲下筋の筋力が重要と言われております。肩甲下筋のトレーニングをピッチングに近い動きの中で上手に使えるような方法を学びました。

③投球障害において肩甲骨を引く筋肉である僧帽筋下部線維の筋力低下が多いと言われております。僧帽筋下部線維のトレーニングをただ行うのではなく、体幹筋を使いながらトレーニングする方法を学びました。

また下半身の使い方も重要です。下半身でタメを作れず、それが結果として肩の痛みにつながる場合もあります。正しい投球動作につながる下半身のトレーニングについても学びました。

当院では投球フォームをチェックさせていただき、そこからどこに問題があるかを考え負担のかからない投球方法をリハビリでお伝えしたいと思います。

投球での痛みのある方は、ぜひ1度当院を受診してみてください。

よろしくお願いいたします。

理学療法士 織田

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