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3/18院内勉強会「橈骨遠位端骨折とそのリハビリ」について

[2022.03.18]

今回の勉強会のテーマは「橈骨遠位端骨折とそのリハビリ」についてです。

橈骨遠位端骨折は、転倒などで手をついたときに起こる骨折です。発生は圧倒的に女性が多く、骨粗鬆症による骨の脆弱性があると考えられています。骨粗鬆症の骨折の中では一番早い時期に起きる骨折で、比較的若い年齢層に多いです。単純な関節外骨折で、徒手整復をおこない良好な整復位となる場合には、ギプス・シーネ固定による保存的療法で治療します。関節面のずれがある場合、転位が大きい場合、不安定性の強い場合は、プレート固定術などの手術で治療します。

リハビリテーションでは、①固定期間中の手指の拘縮予防、筋力維持、②固定除去後、術後の手関節可動域訓練が中心になります。

手関節の周囲の筋肉は肘部〜前腕部の骨から手指骨に手関節を超えて走行しており、関節包や筋腱のこわばり、癒着があると可動域の制限となります。エコー検査は、手関節の骨の動きや筋肉、神経の滑走性を観察し、健側と比較することで、動きを制限している箇所の正確な把握を可能とします。その上で、制限箇所とその周囲のストレッチやを超音波治療を行います。超音波療法は超音波の振動によって血流の改善・増大、疼痛の緩和、 組織の伸展性の向上に効果が期待できます。

さらに、手関節の可動域改善のためにはホームエクササイズも大切です。ご自宅でのストレッチ、関節可動域訓練、指の体操(グーパー)などの自主トレの指導もさせていただいています。

他院での手術後の方も積極的に対応しております。ご相談ください。

これからも地域の皆様やスポーツ愛好家の皆様の期待に応える応援団として、適切なリハビリテーションを提供できるよう、日々研鑽に努めてまいります。

理学療法士 高橋(孝)

 

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