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2/8 院内勉強会 「慢性腰痛に対する運動療法、多裂筋に注目して」

[2022.02.10]

こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(大)です。今回は、「慢性腰痛に対する運動療法、多裂筋に注目して」というテーマで勉強会を行いました。

厚生省の国民生活基礎調査にて、腰痛が国民の代表的な愁訴であることがわかっています。(有訴者率:男性1位、女性では肩凝りに次いで2位)また、同じく厚生省の業務上失病の発生件数でも腰痛は全体の約6割を占め、長年に渡り第一位です。これは、世界的にも同様の傾向があることがわかっています。慢性腰痛の原因として多裂筋の筋萎縮や脂肪浸潤、筋繊維タイプの比率変化の報告があり、注目されています。

今回は、この多裂筋をテーマとしました。多裂筋は、仙骨後面、脊椎の乳様突起や椎間関節から、棘突起につながる比較的短い距離を結ぶ筋肉で、脊椎の伸展や側屈、回旋の動作で働きます。主に姿勢保持や脊柱の安定性に関わっている筋で、体幹のインナーマッスルの一つです。

この多裂筋の機能不全が生じる事で、姿勢保持が困難になったり、腰椎前弯角の減少(猫背)が生じます。猫背の姿勢は、多裂筋を含む腰部背筋群の内圧上昇から筋血流の低下をきたし、筋肉の拘縮をきたします。慢性腰痛で認められる筋萎縮、脂肪浸潤などはこの結果と考えられますこのような場合、筋肉を緩めることで症状が軽減することがあります。そして、適切なストレッチで痛みを取ることで、後に続く姿勢改善と筋力強化が可能となります。

今回は実際に筋肉を緩めるための多裂筋のストレッチ・リラクセーションの手技をみんなで練習し、今日から使える臨床技術を習得しました。

「腰痛が気になってはいるけど、病院に行くほどでもないかな。」など痛みを我慢している方、簡単な運動やストレッチで腰痛が改善する事もあります。ぜひ当クリニックで身体のお悩みをお聞かせください。

これからも地域の皆様、スポーツ愛好家の皆様の期待に応えられるよう、日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いします。

理学療法士 高橋(大)

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