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2/24 院内勉強会「肘関節の屈曲拘縮に対するリハビリテーション」について

[2023.02.24]

こんにちは。理学療法士の齊藤です。

本日は、「肘関節の屈曲拘縮に対するリハビリテーション」というテーマで、勉強会を行いました。

肘関節の拘縮は、肘関節の靭帯損傷や骨折などで、肘関節を一定期間固定した場合や、肩の外傷等で三角巾固定をした場合に起こります。可動域制限の程度によっては、ADLの低下や、スポーツ活動での支障につながります。

肘関節の関節包は、腕尺関節、腕頭関節、近位橈尺関節の3つの関節コンパートメントを包んでいます。この関節包の後方部分や、後方に位置する筋群が固くなると、肘が曲がりにくくなります。

肘の拘縮対するリハビリテーションに関する比較的新しい文献に、「肘関節拘縮に対する拡散型圧力波療法を併用した保存療法の治療成績、日本肘関節学会雑誌28(2)2021、岩堀裕介ほか」というものがありました。肘関節拘縮の症例に対し、従来の理学療法に拡散型圧力波療法(体外衝撃波)を併用することにより、疼痛の軽減と可動域の改善を認めたというものでした。この体外衝撃波治療装置は当院のものと同じ装置であり、可能性を感じています。リハビリテーションに積極的に利用したいと考えます。

リハビリテーションの手技として、①肘後外方組織の柔軟性改善、②上腕三頭筋外側頭の柔軟性改善 、③ 肘頭-肘頭窩スペース拡大の手技を実際に試しました。実際に行ってみて、肘関節は前腕の細かい筋肉や上腕の筋群が交差している地点であり、筋の触り分けが難しい部分であると再確認しました。解剖学は、リハビリテーションの基本です。しっかりと頭に入れ、有効なリハビリテーション治療につなげたいと考えます。

これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 齊藤

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