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1/7 院内勉強会 肩腱板断裂術後リハビリテーションについて

[2022.01.10]

こんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。

今回は”腱板断裂術後リハビリテーション”について勉強会を行いました。

腱板とは上腕骨と肩甲骨をつなぐインナーマッスルの上腕骨付着部の総称です。肩甲下筋、棘上筋、棘下筋、小円筋の腱が繋がり板のように見えることから腱の板と称されます。腱板断裂の発症は40代からが多く、やや男性に多いと言われております。原因は、外傷が半数、残り半数が日常生活やスポーツ、仕事に伴う使いすぎです。筋肉の切れている範囲が1cm以下が小断裂、1cm以上3cm以下で中断裂、3cm以上5cm以下で大断裂、5cm以上が広範囲断裂と呼ばれます。

治療は、まず保存療法(注射、服薬、およびリハビリテーション)を行います。おおよそ8−9割の方は保存療法で改善します。しかし、症状が続く場合、損傷の程度を考慮した上で、手術をおすすめし、連携病院へ紹介させていただいております。

手術後は約1ヶ月間、就寝時も含めて腕に装具をつけて生活します。リハビリテーションでは、縫合腱板が上腕骨としっかりつくまでの間、拘縮を予防するために縫合部にストレスがかからない範囲で他動的に動かします。執刀医の指示に合わせたタイミングで自動運動を開始し、徐々に動かす範囲を増やしていき、肩の可動性の回復を図ります。最終的には、生活やスポーツにおいてスムーズに動かせることを目指し、トレーニングをおこないます。

腱板術後の筋力が健側と同レベルまで回復するのは、小断裂では術後6ヶ月、中断裂では術後18ヶ月、大・広範囲断裂では24ヶ月以上との研究報告があります。本日は、術後の時間経過と症状を見ながら、適切なリハビリテーションを行うことの大切さを確認しました。

当院では腱板損傷の保存療法、術後リハビリテーション、ともに対応しております。よろしくお願いいたします。

理学療法士 織田

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