メニュー

1/28 院内勉強会 「ストレッチング」について

[2022.01.29]

こんにちは。理学療法士の斉藤です。

今回の勉強会は、「ストレッチング」について行いました。ストレッチはリハビリテーションにおいて基本的な治療ですが、当たり前だからこそ、振り返り確認する事が大切だと思い、今回このテーマを選びました。

まず、ストレッチを行う上で、受け手の体の力が抜け、リラックスした状態で行う事が望ましいです。そのため、患者さんの身体を触る上で大切なこと、なるべく指先に力は入れず、手のひら、指の根元で包み込む様に握る虫様筋握り、浅指屈筋握りという握り方を確認しました。

ストレッチングは、スタティックストレッチとダイナミックストレッチの二つに分けられます。スタティックストレッチは、筋肉を伸ばした状態で反動をつけずに一定時間保持する方法です。ダイナミックストレッチは、反動を利用してリズミカルに筋を伸ばす方法です。関節可動域の改善や、運動後のクールダウンにはスタティックストレッチ、運動前のウォーミングアップにはダイナミックストレッチとそれぞれの特性を活かし目的に合ったストレッチを選ぶことが大切です。

次に柔軟性の大切さを確認しました。足関節の背屈可動域と捻挫の関係性についての報告では、平均背屈可動域45°に対し、背屈可動域34°の場合で捻挫リスクが5倍高いと示されています。さらに捻挫だけでなく、疲労骨折やシンスプリント、アキレス懸念などの発生リスクも高いとのことです。やはり、関節の柔軟性は大切です。

ストレッチ効果の持続性については、1週間毎日60分間のストレッチを続けても、その効果はストレッチをやめてしまうと、関節や筋の柔軟性は5週間で元に戻ってしまうことが報告されています。このことは、継続的にストレッチを行う必要を示しています。肩関節周囲炎などの関節可動域制限に対するリハビリテーションにおいて、リハビリ介入の頻度とホームエクササイズの重要性について考えました。

最後に、前鋸筋、腰方形筋、大腿筋膜張筋、膝窩筋に対してのストレッチを学びました。どの筋も臨床において、柔軟性が低下し、痛みや可動域制限の原因になりやすい筋肉です。明日からのリハビリテーションに背極的に生かしたいと思います。

最後に、私たちは地域の皆様の健康で楽しい暮らしとスポーツ愛好家の充実したスポーツ活動を支える応援団です。何かありましたらぜひ当院へご受診ください。お待ちしております。

 理学療法士 齊藤

 

 

HOME

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME