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1/27 院内勉強会「外側半月板損傷の伸展制限とリハビリテーション」について

[2023.01.27]

こんにちは。理学療法士の高石です。今回は「外側半月板損傷の伸展制限とリハビリテーション」について勉強会を開かせて頂きました。

膝において半月板は、関節適合性の良好化、緩衝作用、関節内圧の均等化、滑液の分散、潤滑作用、可動性の適正化等の機能を果たしています。外側半月板(O字状)と内側半月板(C字状)があり、それぞれ膝の外側と内側で大腿骨顆と脛骨顆との間を満たしています。

膝関節を伸展する際、両側の半月板は前方に移動します。この時、外側半月板は、内側半月板と比べ、関節包、靭帯との結合が少なく、大きく移動する特徴があります。また、膝関節最終伸展時には 、screw home movement により脛骨の外旋が生じ、この際外側半月板はさらに前方に移動します。このように正常な動きでは、外側半月板は内側半月板に比べて前方に大きく動く特徴があります。怪我などで外側半月板が損傷した場合、癒着などでこの動きがスムーズに行かなくなることがあります。外側半月板は、大腿骨と脛骨の外顆がともに凸であるために、動きに伴う接触圧の変化が大きい特徴もあります。このため、損傷時には動きに伴ってより痛みやすい状況があります。このような要因から、外側の半月板損傷は、膝関節の伸展制限につながりやすいです。

今回の勉強会では、外側半月板損傷におけるリハビリテーションとして、

①膝伸展動作における半月板の上方誘導の手技

②伸展制限に対する徒手療法として、膝後方組織(大腿二頭筋短頭、半膜様筋、膝窩筋)のストレッチ

を実際に試しました。それぞれの筋肉の付着部位、関節の動きにどう関与するか、を確認することは、適切な徒手療法を行うために欠かせないと実感しました。これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。

理学療法士 高石

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