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1/18 院内勉強会 「肩周囲と膝周囲のエコー観察とリハビリテーションへの応用」について

[2022.01.21]

こんにちは、藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの高橋(孝)です。

今回の院内勉強会のテーマは、「肩周囲と膝周囲のエコー観察とリハビリテーションへの応用」についてです。

肩関節のエコーに関しては、腱板の観察の練習を行いました。肩関節痛と可動域障害を起こす代表的な疾患に肩関節周囲炎、腱板断裂、石灰沈着性腱炎があります。それらの病態把握には、エコーでの腱板観察が役立ちます。腱板断裂は、レントゲンには写らないためエコーが有用です。石灰沈着性腱炎の石灰化はレントゲンに写るものが多いですが、骨に重なってわかりずらい場合もあります。その場合はエコーが有用です。また炎症があるかどうかの判断には、エコーの血流評価モードが有用です。肩関節周囲炎の治療では、こわばった筋肉や関節包を同定し、その部位への徒手介入や、体外衝撃波、超音波介入が効率的なリハビリテーションにつながります。石灰沈着性腱炎の治療では、石灰部への注射や、体外衝撃波を行いますが、その際にエコーを用いることで正確な部位への治療を行うことが可能になります。

膝関節のエコーに関しては今回、膝蓋上嚢の観察の練習を行いました。膝蓋上嚢とは、膝蓋骨(膝のお皿の骨)上部に位置し大腿四頭筋うらに存在する関節腔に連続したスペースです。膝の屈伸運動に伴いキャタピラのように動くことで、膝のスムーズな動きに役立っています。炎症後や手術後に膝蓋上嚢の癒着が起こると、膝を可動域制限に繋がります。このような場合、エコーによる観察が、可動域制限の原因箇所の把握に役立ちます。そして、リハビリテーションにおいてより正確な位置への徒手介入、体外衝撃波、超音波介入等が可能になります。

エコーを使用することで病態把握がより的確になり、リハビリの効率も上がると考えています。これからも来院された皆様の期待に応えられるよう、日々研鑽に努めてまいります。

理学療法士  高橋(孝)

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