7/15 院内勉強会「外反母趾のリハビリテーション」について
みなさんこんにちは。藤沢ぶん整形外科リハビリスタッフの織田です。今回は「外反母趾のリハビリテーション」について勉強会を行いました。
外反母趾は第1中足趾節関節(MTP関節)の変形です。これは足の親指の第2関節にあたります。外反母趾は10:1と女性に多い疾患と言われております。MTP関節は中足骨頭と基節骨底で構成されており、その角度は10〜15°が正常ですが20°を超えると高度な外反母趾と判断されます。
外反母趾の原因としては2つあります。1つは女性に多い関節弛緩性などの内因性の問題があると、結合組織が弱いため、MTP関節の安定性は低下すると言われています。
もう1つは靴の影響です。女性がよく履くハイヒールは踵部分が小さいためMTP関節で体重を支持する役割が大きくなります。また一般的にハイヒールはつま先が狭い形をしているため母趾は外反を強制されます。
また、外反母趾は、一度なると種子骨周囲のバランスの崩れが第一中足骨の回内をきたし、さらに外反を悪化させる悪循環が知られています。このため進行させないことが重要です。
リハビリテーションでは、第一中足骨周囲の筋バランスの修正により、外反母趾により生じる疼痛の軽減を目指し、進行抑制を図ります。
外反母趾の変形の程度にもよりますが、第一中足骨の周りの筋肉(母趾内転筋、背側骨幹筋、前脛骨筋)を鍛えたり、ストレッチしたりすることにより、外反母趾による負担を減らすことができます。
またホーマン体操という外反母趾に対する運動があります。幅の広いゴムを両方の母趾に引っ掛けて指の屈伸を行ったり、踵をつけたまま足首を外に開く体操です。
今回の勉強会では、これらのストレッチ法やホーマン体操を実際にスタッフで試しました。
外反母趾でお困りの方はぜひ当院にご受診ください。足部のストレッチと筋肉強化をを中心にリハビリスタッフが丁寧に対応させていただきます。
理学療法士 織田