2/22 院内勉強会「肩関節の前上方組織とインピンジメントのエコー評価」について
こんにちは。理学療法士の高石です。今回は「肩関節の前上方組織とインピンジメントのエコー評価」について勉強会を開かせて頂きました。
インピンジメントとは、肩関節挙上運動や回旋運動において上腕骨頭が周囲組織にぶつかることです。これにより肩峰下滑液砲に炎症を起こし、結果として疼痛を生じる病態を肩インピンジメント症候群といいます。その原因として、①インナーマッスルの機能低下や、②関節包、靭帯、筋肉といった周囲組織の柔軟性低下、による求心位の低下があります。
今回はエコーを用いた肩峰下滑液包の評価項目を確認し、評価の実際を練習しました。インピンジの症例では肩峰下滑液包に炎症性の水腫、滑液包の肥厚、CHLの肥厚などの変化を認めたり、ドップラーで血流亢進を認めることがあります。また、エコーの長所である動かしながらの評価で、実際のインピンジの瞬間を観察することができます。
評価の結果を生かすことで、有効なリハビリテーションにできる可能性があると考えています。また改善の有無を把握するのにも有用と考えます。
肩関節痛や可動域制限等の症状がある方、ぜひ当院へ相談ください。
リハビリテーションを通じて来院された皆様の期待にしっかり応えられるように精進してまいります。
理学療法士 高石