12/21 院内勉強会「投球動作分析の指標」について
こんにちは。理学療法士の高石です。今回は「投球動作分析の指標」について勉強会を開かせて頂きました。
投球動作は身体中心・下肢から生み出したエネルギーや速度をリリース時に伝達する運動連鎖からなります。この一連の流れが筋力低下や関節可動域制限、柔軟性低下などにより破綻することが、肩・肘関節の障害につながることがわかっています。今回の勉強会では肩・肘関節に負担が出やすい動作への理解を深め、原因部分を把握するための評価項目を学びました。
上肢の指標
①total external rotation(TER)とは、肩甲上腕関節、肩甲胸郭関節、脊柱、股関節の動きから構成される”しなり”のことです。このうちのどこかの動きが不十分であると、十分なしなりが作れず、パフォーマンスの低下や、故障につながることがわかっています。
②Throwing planeとは、投球動作時の上腕と前腕の回転面のことで、二つの回転面が一致していることをsingle plane、不一致をdouble planeと言います。double planeの場合、肩・肘関節へのストレスが大きくなります。
下肢の指標
③パワーポジションとは、投球動作の土台として下肢の踏ん張りがきく姿勢を取れているかの評価です
④singleleg up down test (SLUDt)とは、20cmの台からの片足での立ち座りを見るもので、特に座る動作での大腿四頭筋の遠心性収縮の筋力評価です。
以上を取り上げ、お互いに試しながら評価の実際を確認しました。
藤沢ぶん整形外科では、上記のような評価方法を参考にしながら、投球動作に伴う肩・肘関節の障害の改善・予防に取り組んでいます。
お困りの方は、ぜひ当院にご相談ください。
理学療法士 高石