10/4 院内勉強会「手指のリハビリテーションとエコー」について
こんにちは。理学療法士の齊藤です。本日は「手指のリハビリテーションとエコー」というテーマで勉強会を行いました。
手指は感覚が鋭く、人体で最も繊細な動きが行えます。骨粗鬆症に伴う橈骨遠位端骨折(手首)や手指の骨折では治療の過程で、手指の拘縮が発症する事が多くあります。
手指の拘縮の原因は主に、①疼痛や腫脹など炎症、②手部の内在筋の短縮や手指伸筋腱の滑走性不全、③骨折後の転位による骨性要素などに分けられます。この中で、リハビリテーションの対象となるのは①と②です。
治療を行うためには正しく評価し、拘縮の原因を見極める事が必要です。今回は、その評価を中心に調べました。
①軟部組織性の骨性の拘縮の鑑別評価、②側索と斜支靭帯の癒着評価、③内在筋の短縮評価、④骨折後の転位による癒着しやすい部位、について学びました。
さらに、エコーを使った手指の腱の滑走評価を実際に行いました。
手指は筋や腱が小さく鑑別が難しい部位であり、感覚も鋭く痛みがでやすい部位です。このため、積極的な治療が行えない印象がありました。今回勉強会を行なってみて、拘縮の原因を正しく評価する自信がつき、原因に対して積極的な治療を行えるようになりました。
これからも私達は地域の皆様、スポーツ愛好家の方々に、的確な診断と適切なリハビリを提供できるように日々研鑽に努めてまいります。よろしくお願いいたします。
理学療法士 齊藤