当院での骨粗鬆症検査の実際
骨密度は、一般的に20歳〜40歳の時期が人生で最も高く、それ以降下がっていきます。特に女性の場合は、閉経をきっかけに骨密度の低下が進みます。当院では来院された方で40歳以上の方、特に女性に骨粗鬆症検査をお勧めしています。
今回、当院に来院された約300名の方々のDXA検査の結果を、5歳ごとの年齢層で分けてグラフにしてみました。
その年代別の結果は以下の通りでした。
骨密度による、年代別骨粗鬆症有病率の変化
DXAによる腰椎、大腿骨の骨密度のYAM値(20~44歳の健康な成人の平均骨密度と比較した割合)が70%以下のものを骨粗鬆症、60%以下のものを重症骨粗鬆症として年代別の割合を出しました。通常の診療と同様に腰椎と大腿骨の骨密度結果のうち、どちらか低い方を基準に診断しています。
40歳代以降、骨粗鬆症の比率は上がり、55-59歳で50%、65-69歳で70%を超えていました。以降は、上昇が緩やかになりますが、重症の割合は、加齢に伴い上昇していました。55歳を過ぎると2人に1人が骨粗鬆症、60歳を超えると3人に2人が骨粗鬆症という結果は、やはり骨粗鬆症は身近な疾患ということを印象付ける結果だと思います。
TBS評価による、年代別骨折リスクの変化
TBS(海綿骨微細構造指標)は、腰椎のDXA(デキサ)法によるX線画像をソフトウェアで解析し、骨の中の網目状の構造(海綿骨)がどれくらい密か、またはスカスカかを数値化します。これにより骨質の可視化が可能です。骨密度が同じ人同士でも、TBSの値が低いほど骨折しやすいことがわかっています。特に糖尿病やステロイド治療を受けている方は、骨密度が保たれていても骨質が低下している場合があり、TBSが重要な指標となります。
今回は結果を、TBS>1.31を低リスク、1.23<TBS≦1.31を中リスク、TBS≦1.23を高リスクと判断し、解析しています。
中リスクと高リスクを合わせた割合は、40歳代を超え徐々に上昇し、60歳代で70%に達した後は横ばいになります。ただし、高リスクの割合は、高くなる傾向があります。
骨密度があまり低くないのに、TBSの値が低い方も一部いらっしゃいました。これは、骨密度が正常域だったからといって、安心できないことを示しています。
いつまでも、健康で楽しく暮らしたい、そう思っている皆さん。骨粗鬆症の早期発見、治療はとても大切です。
藤沢ぶん整形では、来院した当日にDXAによる骨密度検査が可能です。ぜひご相談ください。
